2011年2月3日木曜日

Virtual Building Explorerを全てのVIPServiceユーザーの皆様へ

2月はグラフィソフトジャパンにとって変化が訪れる月のようです。昨年2月、私たちは業界初の低価格なBIMアプリケーションであるArchiCAD 13 Soloを紹介しました。そして、来月の2月にまた一つ大きなステップを踏み出します。VIPServiceに入会した全てのArchiCADユーザーの皆様にVirtual Building Explorerを提供するサービスを開始することとなりました。

これに関してはもちろん、多くの質問があると思います。「なぜVBEなのか?」、「なぜVIPユーザーのみなのか?」そして「なぜ今なのか?」

一つずつ、ご説明したいと思います。私は1年半前に、日本に来た際、たくさんのユーザーの皆様にお会いし、我々のサービスや製品について様々な意見を伺って回りました。当然のことながら、様々な機能のリクエストや多くの貴重なご意見、ご指摘も頂きました。そこで、当社の強みについて伺うと、多くの方々からVBEの存在が挙がりました。具体的には、もっと広く知られるべき素晴らしい技術であり、全てのArchiCADユーザーに使われるべきであるという声を、全てのVBEユーザーの方々から頂いたのです。このことは非常に印象的であり、それから間もなくして私は、VBEのようなグラフィソフトにとってのキーテクノロジーは間違いなく自社製品として扱えるようにする必要がある、とグラフィソフトの本社で主張しました(この時点ではVBEはまだ、サードパーティの製品でした)。そして、それが達成されると(グラフィソフトはVBEの技術を20107月に取得しました)、次はこのVBEをどのようにユーザーの皆様に提供するかについて考え始めました。

もちろん、販売することは私たちにとって良いビジネスとなります。しかしながらソフトウェアが広まるまでには時間を要します。これらを考慮した結果、私たちはVBEが可能性に満ちたソフトであるということを知って頂くために、サービスとして提供するという結論を出しました。しかし、「なぜVIPサービスのユーザーだけなのか?」「Webにのせてフリーダウンロードにしてはダメなのか?」この問いをご説明する為、VIPServiceの契約について少しお話します。

ほとんどのユーザーの皆様にとって、VIPServiceは依然としてArchiCADの年間アップデートと理解されていると思います。これは、契約を見合わせたユーザーの方々からのご意見で、明らかな認識となっています。よく聞かれることは「今のバージョンで満足しているから、アップデートは必要ない」というものです。確かに、ArchiCADのアップデートはVIPServiceの重要な部分ですが、実はそれ以上のものを提供しているのです。

VIPService*は、数多くの日本固有の仕様(ノウハウ)を含む、アドオンアプリケーション、ライブラリ、トレーニング資料、ホットラインサポート等を提供しています。更には、VIPサービスは一年に一度のArchiCADのアップデートよりもはるかに速く、需要にこたえることができます。当然のことながら、VIPサービスがなくては、ArchiCADを使用することは不可能な訳ではありませんが、社内で必要とされるノウハウを構築することは非常に難しく、また私たちの経験上、VIPサービスの加入者は未加入者に比べ、満足度は大きく異なります。

このことから、今回のVIPService加入者へのVBEの提供は、グラフィソフトジャパンのVIPサービスをより多くの方に知っていただき、加入していただくことを目的としています**。サービス入会を推奨する最良の方法は、金額に見合った価値を提供することです。VIPServiceを介してVBEを利用可能にすることによって、ユーザーの皆様に、VIPServiceへの興味を持って頂けることを期待しています。未加入の皆様はこの機会に是非、充実したコンテンツを体験してください。

「なぜ今なのか?」に対しては、簡単な理由です。これより早くはできなかったからです。VIPサービス内でのVBE追加に加え、VBE自体にも多くの調整が必要でした。結局できなかったと、いうことにならなくて幸いですが

これからは、より多くのArchiCADユーザーの皆様が、VBEが可能にするより具体的な「見える化」と「合意形成のし易さ」を経験し、また同時に、VIPサービスが提供する充実した内容を体験して頂けることを願っています。そしてこれは私たちとユーザーの皆様にとって本当のwin-winになるでしょう!

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* 現在、VIPServiceでは450の高度なパラメトリックオブジェクトと10のアドオンがダウンロードできます。ツールを継続的なメンテナンスに加え、昨年だけで180の新しいオブジェクトと2つのアドオンが追加されました。

** 技術的な理由により、新しいVBEの使用には、VIPサービスにリンクされている、新しいコードメータ"のドングルを使用する必要があります。したがって、以前の"ワイブキー"のドングルを使用されている方は、新しいドングルにアップデートする必要があります。

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